ゲーム企画開発者インタビュー!「気になることは調べる性分が仕事にも活かせている」
「みらいいパーク」は、小学生の子どもたちが職業になりきることで「おうちあそび」がもっと楽しくなるオンライン広場。いつでも・誰でも、夢中で遊んでいるうちに「いいなぁ、みらい」と自分の可能性にワクワク・ドキドキすることができる、お仕事体験サービスです。
今回はその「みらいいパーク」のゲームの企画を担当している坂中さんにお話を聞きました。
ゲームに込めた思い、みらいいパークと子どもたちの未来への熱い思いをお伝えします。
ゲーム企画開発者とは?仕事の概要と役割
ゲーム企画開発者である坂中さんの仕事は、「ゲームクリエイター」と呼ばれる職種の中の一つ。
みらいいパークに載せるのはどんなお仕事のゲームがいいのか、どんなゲームがいいのかをリサーチし、企画、開発、ディレクション(全体の工程を総合的に見ること)しています。
ゲームクリエイターの詳しいお仕事についてはこちらから!
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企画・プログラム・デザインなど多職種が関わる総合職

実際にどのようにお仕事をしているのでしょうか?
「営業の人から「この職種のゲームを作ってほしい」と言われたり、自分でお仕事とのゲームの企画を考えたり。
ゲームで遊べるようにするには、企画をする人、ゲームやアバターのデザインをする人、音楽、BGM、ゲームのプログラミングなどなど、多くの職種の人が関わっているのです」
企画を考えるのは一人でも、実際にゲームの形にしていくには、たくさんの人と協力しながら進めていくのですね。
ゲーム開発者が関わる工程の流れ(企画〜リリースまで)
実際に企画からゲームをプレイできる状態までの工程を教えてもらいました!

新しいお仕事のゲームを作るには
- アバターを作る
- 説明を書く
- ゲームの企画書兼仕様書を作る(一般的には企画書と仕様書がありますが、みらいいパークでは企画書兼仕様書)
- デザインやプログラムを作成
- 組み合わせてゲーム作成
- BGMや効果音をつける
- 元の企画書と見比べて、お仕事の本質からずれていないか、子どもが遊びやすいかを確認し、デバッグ作業(ゲームをするうえで、不具合(バグ)がないかをチェック)をする
これだけの工程がかかります。
ゲームの企画から、子どもたちがゲームで遊べる状態になるまで、だいたい1か月~1か月半だとか。
限られた時間で、たくさんの人がそれぞれの能力を最大限に発揮して関わっているのですね。
企画書兼仕様書はScratchのローコードも使用!
みらいいパークのゲーム企画の仕事の中でも、特徴的なのは「企画書兼仕様書」。他の一般的なゲームを開発する会社とは異なっています。
「将来的に子どもたちと一緒にゲームを開発するためにScratch(ブロックを組み合わせてプログラミングできる無料のビジュアルプログラミング言語)のローコードを使っているんです。視覚的、直感的にブロックを組み合わせることでゲームを作ることができるため、企画書は仕様書も兼ねることになります」
みらいいパークを作る当初から、子どもたちと一緒にゲームを企画、開発する未来を考えているそう。実現する日も近いかもしれません。
Scratchを使って子どもたちが作ったゲームの記事はこちら!
子どもがプログラミングで社会課題の解決に挑戦!詐欺被害を防げ!
みらいいパークに入ったのは子どもの考えに「いいね!」と言えるから

坂中さんはもともと学習塾に勤めていたそうです。なぜみらいいパークにジョインされたのか、その理由を聞いてみました。
みらいいパークの道に進んだきっかけは「〇×じゃない。「その考え方いいね」と言える仕事がしたいから」
「みらいいパークは、論理的思考力と非認知能力を伸ばし、コーチが子どもの考えを否定しないで「いいね!」と言える仕事だから選びました。
学習塾は〇×を付けないといけないお仕事です。でも、たとえ正解ではなくても、この考え方いいね!と子どもたちに言ってあげたかったんです。
また、子どもたちを見ていて、論理的思考能力と非認知能力を伸ばしておくと、学習の進めやすさにもつながることが経験的に分かっていました。みらいいパークはその2つを伸ばすことができ、子どもたちの考えにも「いいね!」が言える仕事だったんです」
ゲーム企画ではお仕事の本質を伝えられるように徹底的にリサーチ!

坂中さんはみらいいパークでどんな仕事をされているのでしょうか。
「ゲームの企画をしています。ある職業のゲームを作ろうと決めたら、どんな仕事なのか、大変なところはどこかなど、その職業についている人のインタビュー記事や関連記事を「もう目新しい情報がない」というレベルになるまでリサーチします。似ている職業と比較して、共通している事と違うことはなにかも調べます。
もし、そのお仕事をされている人と話したとしても、専門用語でも会話ができるように自分の中で理解を深めるんです」
通常の仕事の隙間時間は全てリサーチに当てるのだとか。
「ゲームの企画を考える時に最も気を付けていることは、子どもたちが楽しく遊べることと、できたゲームをそのお仕事をする人が見ても「なんだこれ」と思われないように、そのお仕事の本質を伝えることです」
みらいいパークのゲームをするときも、「なぜこのお仕事はこのゲームなのか」を考えると、坂中さんこだわりの本質に気づけるかもしれません。
印象に残っている企画は「漫画家」「半導体」
たくさんのゲームを企画されている坂中さんの中で、特に印象に残っているゲームはあるのでしょうか。
「たくさんあります!たとえば、漫画家のお仕事のゲームを企画したときのことです。
漫画家って聞くと、絵を描く、ということをイメージすると思うのですが、調べているうちに、大切なのは「納期を守る」ということではないかと気が付きました。
そこで、漫画家が絵を描きながら、納期から逃げる、というゲームを企画したんです。
会議に持っていくと、「なぜ納期から逃げるゲームなのか」と最初は言われましたが、理由を説明すると納得してもらえ、今のゲームが出来上がりました」
その職業の本質をゲームにすることを常に意識されているのですね。
今まで、実際にその職業をされている人からコメントをもらったことはあるのでしょうか。
「半導体のゲームを作ったときに、半導体の会社の方から「半導体という難しいジャンルをあんなに分かりやすく楽しくゲームにできるんですね!」とコメントをいただいて、とても嬉しかったです」
ただ楽しいだけのゲームではなく、お仕事の本質を伝えるゲームがみらいいパークにはたくさん実装されています!
みらいいパークはこちらから
みらいいパーク
ゲーム企画開発のやりがいと楽しさは「子どもたちの変化」

「イベントで子どもたちがゲームを楽しんでいる様子を見るのがうれしい」という坂中さん。
「自分の働きかけで変化した子どもを見ること」がやりがいなんだそう。
子どもたちの反応がモチベーションにつながる
「自分の働きかけで子どもたちは変わる」と感じたきっかけは何だったのでしょうか。
「学習塾で働いていた時、モチベーションの低い子、お金がないから自習だけに来ている子など、いろいろなタイプの子どもがいました。
そんな子供たちの中に、しょっちゅう自習室では見かけるのに、授業では見かけない子がいたんです。
不思議に思って話しかけてみると、兄弟は塾に通っているけれど、経済的な理由で自分は自習にきているんだということでした。そこで、授業の合間の時間に教えてあげたら、数学のテストで欠点だった子が1年後には得意科目になったんです。
環境次第で人は変われるのに、その環境がないのはすごくもったいない。誰でも挑戦できる場所を作りたいと個人的に思っています」
miraiiは「教育格差をなくす」という理念も持っています。坂中さんはそこにも共感。
「みらいいパークを通して、いろんな子がいろんな可能性に出会っていろんな挑戦ができる場になったらいいなと思っています」
子どもたちの可能性を拡げる挑戦ができる場作り。みらいいパークには熱い大人の夢が詰まっています。
行き詰ったら「なんでも調べてみる」
ゲームを企画するときに心がけていることは「なんでも調べてみる」こと。その姿勢は子供の頃から身につけていたそうです。
「子供の頃からいろいろなことが「なんでだろう」と気になる性分でした。
街を歩いていても、「なんであの人はここで立ち止まったんだろう」と気になる。今でもそうです。そんなところからゲームのアイデアが浮かぶこともあります。
「企画が思いつかない!」場合は「ひたすらやる!」
実は、ゲーム企画が得意と思ったことはないという坂中さん。企画が思いつかない時などはどうしているのでしょうか。
「ゲーム開発に向いてるなと思いながらやってはないんです。
ただ、一生懸命作ろうと毎回思っています。
困ったときは、とにかくやる。企画のアイデアが思いつかないときも、とにかく考え続けるようにしています」
「とにかくやる」という考え方は、坂中さんのお仕事に対する姿勢にも表れています。この考え方を身につけたきっかけはあったのでしょうか。
「やればできる」を実感したのは高校生のとき
「高校生の時に、「やる気スイッチ」が流行ったんです。
「やればできる」と根拠なく思っていたのですが、ある日「できなかったらどうしよう」と、ふと不安になりました。
じゃあ、やってみようと、一回めっちゃ頑張ってみたら結果につながったんです。
それが「やれば結果につながるんだ、勉強はそれにつながりやすい」と思ったきっかけですね」
「じゃあやってみよう」と行動するのが素晴らしいですね!
ゲーム企画開発者に求められる力
ゲームの企画開発に求められる力は何があるのでしょうか。
伝えたい事を伝えられる表現力
「仕事に限りませんが、これから世の中にはいろいろなコンテンツが出てくるでしょう。
ChatGPTのように専門知識がなくても参加できる媒体も多く出てくると思います。
ゲームを作るハードルも下がってきていますよね。プログラミング言語が分からなくても生成AIを使えばゲームが作れる時代です」と坂中さん。
確かに、生成AIを使えばプログラミングもできる時代になりました。
「そうすると、これからは伝えたい事をどうやって表現できるかの表現力が大事になってくると思います。
小学生がその力を伸ばすには、何かのエピソードを人に話すときに、どうやったら面白く話せるか考えるといいのではないでしょうか。」
出来事を並べて話すのではなく、聞き手がどう感じるか、どう話せば面白いと感じるかを考えながら、話し方を考えるということですね。
「たとえば、遅刻したとき。朝起きたら起きる時間が過ぎていて・・・と時系列に沿って話すのではなく、どんな表現をしたら聞き手がどう感じるかを意識して話すと、一つの言いたいことに対して何パターンもの言い方を考えることができます。
聞く人がどう感じるか考えながら表現するのです。
これは、ゲームを作るときにも大切な力です。
ゲームを作っても、みんなが面白いと感じるか、そもそもどうやって遊ぶのか、どこがおもしろいのかをどう説明するのか、など、必要な場面がたくさんあります」
自分で伝えたい事は何かを認識し、さらにそれをどう表現するか。
生成AIが発達しても、必要な力と言えそうです。
好奇心と「好き」を追求する姿勢
小学生の坂中さんはどんな子どもだったのでしょう。
「小学生の頃に、鉱物に興味があった時期があって、どんな条件でどんなものができるのか、などをノートにまとめていました。
一つ気になったら、また調べてまとめるようにしていました。
ゲームも好きでやっていましたね。
今もゲームを企画する際「もっと面白くするにはどうしよう?」と考える時のアイデアにつながっています」
小学生の頃の「気になることは調べてみる」という好奇心と「好き」を追及する姿勢が、仕事にも活かされているのですね。
自分にとっての「楽しい」を見つけること
自分にとっての「楽しい」を見つけることも大切です。
坂中さんは、学習塾でアルバイトをしていた時に、「自分が何を楽しいと感じるのか」を試してみたそう。
「学習塾のアルバイトがすごく楽しかったんです。でも、自分でも教育が楽しいのか、お金を稼ぐのが楽しいのか分かりませんでした。
そこで、大学3年生のときに何が楽しいと感じるのか試してみたんです。お金を稼ぐことにフォーカスして働いてみたり、比較をしてみたり。その結果、教育事業が楽しいと分かりました。
自分の働きかけによって誰かがポジティブに変化するのがうれしくて楽しい、ということがわかったんです。
今は、子どもたちが「前できなかったけど、これができるようになった」という話を聞けて、目の前で見られるのがとてもうれしいですね!」
坂中さんってこんな人!
坂中さんの社内での印象を聞くと「とことん行けるとこまで行ける人」という声があがりました。
- 1つのことに対して、いい意味で執着して行けるとこまで行ける人
- 中途半端にしない人
- 簡単にイエスと言わずに、理解して腑に落ちた時にやっていく人
- 意見も言い合えて、コミュニケーションも取れる人
- 自分軸があって、誰よりも人を思っていて思いやりと愛がある人
こちらもゲーム企画開発者に求められる能力の一つと考えられそうです。
ゲーム作りに興味がある小学生に伝えたい「なんでも挑戦してみて!」
そんなゲーム企画開発をしている坂中さんに、ゲーム作りに興味のある小学生に伝えたい事を聞いてみました。
「なんでも挑戦してみてほしいですね」とすぐに答えてくれた坂中さん。
「ゲームを作りたいなら作ってみてほしい。漫画家ならマンガを書いてみる。ゲームを作りたいならゲームを作ってみる。
今の小学生は、教材やAIに恵まれている環境です。AIにゲームを作ってと言えばある程度できる。それでもいいから作ってみて、やってみてほしい。頭の中で考えるだけではなく、実際に行動に起こしてみてほしいですね」
情報社会の中では、実際に自分が体験していなくても、すぐに調べることができます。しかし、自分がやってみる、体験することで、感じること、学ぶことは大きな経験になりますね。
「子どもたちと一緒にゲームを企画開発したい!」
みらいいパークを通して、やりたい事を聞くと
「今後は子どもたちと一緒にゲームを作って、それを子どもたちが楽しめるようにしたい」と語ってくれた坂中さん。
「それぞれの子どもが興味のあることでゲームを作ってみてもいいと思っています。子どもが興味のあることは、大人よりも深い知識があることもあるので、そこを活かして欲しいですね。
みらいいパークは最初から子どもと一緒に開発できることを想定していました。
みらいいパーク内で子どもたちにプログラミングをしてもらうための場を作って、子どもたちとゲームについて議論して、「なんでそういう動きにしたのか、もっとこうしたら面白いよ」とか言ってほしいですね!」
着々と子どもたちと一緒にゲームを企画開発する準備を進めているみらいいパーク。これからが楽しみですね!
日常と未来につながる一歩を家族で踏み出せるきっかけになれたら
最後に理想のみらいいパークはどんなものか、聞いてみました。
「みらいいパークの利用を通して、子どもたちが毎週のように新しい夢、やってみたいことができるようになったらいいなと思っています。
お母さんお父さんがが子どもたちの話を聴いて「先週は先生、今週はパティシエになりたいって言ってる、じゃあ、今日からビール一本減らして学校代にまわそうか」のような会話が自然にでるといいですね。
日常にみらいいパークが溶け込んでいるような状態です。
子どもが「みらいいパークでこんなんしてて」と近所のおばあちゃんに話して、「この子毎回言うこと違うな」って思われたり。それぐらい、たくさんのことに好奇心と興味を持って過ごすきっかけになったらと思っています。
そんな日常生活と未来がつながるビジョンの中にみらいいパークがあったらいいですね」
普通の日常と未来がつながっていて、その未来への一歩を家族で踏み出せるようなきっかけとなるみらいいパーク。
楽しむのはもちろん、このゲームを作った人がどんなことを考えて企画したのか、考えてみると新しい視点を持つことができるかもしれませんね。







